霊園における使用規定は厳守するブログ:19-03-13
青い空を見て、おれはいつも思っていた。
「自由に暮らしたいよ…」と。
シトシト降るあめを見て、おれはいつも思っていた。
「気ままに暮らしたいな…」と。
でも、絶対に無理!
何故なら、うちには猛獣が2頭いるからだ。
しっかり躾をしないといけない…
大きな義務であり、重大な責任!
その猛獣の種族は、むすこという。
そんなわけで、
おれは連日いきり立ち、大声で罵声を浴びせながら、
ビシッ、バシッと猛獣たちに鞭を振り回している。
けれど、
猛獣たちはちっとも言うことを聞かないし、
罵詈雑言を浴びせられても、どこ吹く風で、
三六五日、二十四時間、まった〜りと寝そべっているのである。
気分はモンゴルの大草原である。
もうお手上げ!
おれは精も根も尽き果てた…
作っても作っても決して余ることのないおかず、
炊いても炊いても残ることのないご飯、
洗っても洗っても底から湧いてくるような洗濯物の山、
ドタバタドタバタと1日中ノイズがなくならない日々…
もうダメだ。
野生のカバとゴリラを調教しようとした、おれがバカだった。
力尽きたおれは、
ある日曜日の9時、目を覚ますことができず、
AM10時過ぎまで寝てしまった。
慌てて部屋から飛び出すと、
なんと、猛獣たちが
目玉焼きを焼き、温かい紅茶を入れ、パンを焼いていた。
「お母さん、この紅茶好きでしょ?」
なんと、おれの大好きなアールグレーを
ヤカンいっぱい入れてくれていた。
いつの間にか、
猛獣たちは「やさしいヒト」になっていた。
気がつかないうちに、
しっかりとした、やさしいむすこに進化していたのだ。
おれもモンゴルの大草原で13時寝をしよう!
ヤカンいっぱいの紅茶を飲みながら…
そう思った。
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