霊園における使用規定は厳守するブログ:17-06-01
子供のころ習っていたバレエ…
やめてからもずっと憧れていた。
むすめが3歳でバレエを始めると、レッスン日が楽しみになった。
観ているだけで幸せだったが、
通い始めて間もなくささやかな夢が芽生えた。
「あたしも、もう一度バレエをやりたい」
でも、幼い息子はどうする?
バレエなんて専業主婦にはぜいたく。
第一、からだが硬すぎるし、どうせあたしなんか無理…
そんな言い訳で、込みあがる気持ちを閉じこめていた。
そうして数年が過ぎ、
息子の入園が決まった時、あたしの思いは一気に込みあがった。
このままやりたい事をあきらめて過ごすのは嫌だ!
自分の気持ちに正直になる決心をしたあたしは、
むすめのバレエ教室の大人クラスに体験に行くことにした。
当日は、
いつもの教室に入るだけなのに緊張してドキドキ。
先生のいつもの笑顔にほっとし、周りを見まわす。
みんな何てからだが柔らかいんだろう…
本当にあたしにできるのかしら?
お絵描きしながら待つ息子を気にしながらのレッスンだが、
あたしは必死だった。
もちろん、夢見ていたバレリーナのようにはいかない。
あしは伸びず、上がらず、開かず…
子供のころはもう少し何とかなっていたはずだけど…
背中には奇妙な汗が滴るのを感じた。
レッスンが終わると、
あしはぱんぱん、からだはガチガチでへたり込んでしまった。
歳かな、情けない…と思いながらも
不思議と気持ちは軽かった。清々しかった。
一ヶ月に2回のペースで通うことに決めると、
あたしは胸がわくわくした。
お鍋をかきまぜながらバーレッスン、
歯みがきしながら膝のスクワット、
テレビを観ながらストレッチ…
自然にからだが動き、背筋がすっと伸びるようになった。