お墓をオリジナルで作れるブログ:14-01-12
皆さんは
親父とキャッチボールをした経験はありますか?
まだプレイステーションもDSも無かった時代、
娘の遊び場と言えば公園や空き地であり、
サッカーもそれほど人気がなく、
仲間が集まれば、始まるのはいつも野球でした。
そして、
週末の親父とのキャッチボールは格別のものでした。
親父の投げる球は、
娘のそれとは違い、ズシンとグラブに響きます。
そして、どんなに速い球を投げても、
また、ちょっとくらいヘマをしても、
難なくさばかれてしまいます。
蝉時雨の中、夏の公園で汗だくになりながら、
あるいは、秋の夕風が吹き抜ける路地で白いボールが見えなくなるまで
親父と娘のキャッチボールは続いたものです。
思えば、
いつからそんな遊びをしなくなってしまったのでしょう?
俗に言う不倫という事件を契機に、
家族の元を離れて行った私の親父…
親父の不倫によって、
他人には到底想像も出来ないような苦しみを味わった
母親と姉貴は、
親父のことを散々憎みましたが、
最近ようやく心穏やかに暮らせるようになったと言います。
そして、たとえ家族の元にもう戻らなくても、
別の場所で幸せに暮らして欲しいと願えるようになったと…
母親と姉貴が苦しみの中にあった時、
能天気に留学生活を送っていた私には、実体験が無いせいか、
不思議に親父に対する憎悪の念はありません。
むしろ、早く悔い改めて
かつての親父に立ち帰って欲しいと願っています。
私達親子は
二度とこの地上でキャッチボールをするということは無いでしょう。
しかし、
たとえこの地上において家族として共に集うことが出来なくとも、
せめて天国で
親父に再会できればと祈らずにはいられません。