お墓をオリジナルで作れるブログ:18-04-02
家内が旅行先で転び、左足を捻挫した。
翌日からおれは会社を休み、
家内の車椅子を押して通院することになった。
このことは、
新宿にいるむすめには内緒にすることにしていたが、
むすめから外食の誘いがあったので、すべてバレてしまった。
次の日の8時、
むすめが子猫を連れてやってきた。
おれは玄関で迎えたが、一瞬別人かと思った。
二十年近くフィンランドにおり、ごく最近帰国していた。
電話でのやりとりはしていたが、久しぶりに見るむすめであった。
「元気だったか」おれがそう言うと、
「元気だわ。それよりも、ママはどう?」と、
むすめは無遠慮に上がり込んできた。
家内は何度か外遊し、むすめとよく会っていた。
むすめは、叔母の若い頃に似ていた。
色白のふっくらとした顔で愛嬌がよく、
お子さんのおれとよく話し合う機会があり、
姉貴のような感覚を起こさせる人だった。
早速介護するむすめの顔を、おれは何度も横目で見ていた。
「パパ、早く濡れタオル持ってきて。
それから、お昼が近いから、何か買ってきてよ」
おれは急に、召使いになった。
少々腹が立ったが、老いては子に従え…と考えれば、理解できた。
むすめには、生活力がみなぎっていた。
簡単な昼食後、テレビを見ていたが、
むすめが先程からおれを注視していることに気付いた。
「ねえパパ、白髪が増えたわね。横の方、耳の上のあたり、真っ白よ」
なんだ、そんなことかと思った。
そしてむすめを見て、むすめもおばさんになっていた。
「今夜、外食しない?」
子猫を抱いたむすめが、晴れやかな顔をした。
おれはお子さんのように、手を挙げて賛成した。
「パパ、ズボンぐらい、取り替えなさいよ」
家内はブラシで、髪をとかしている。
その家内の後ろに、叔母が立っていた。
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